愛をあげましょう
こんにちは
今回は、2016年ももうおしまい…ということで、総括的な意味で、愛のお話にしようかなと!
わたしの好きなアニメ作品に、「灰羽連盟」と「輪るピングドラム」があります。
ざっくりとしたストーリーは以下の通り。
物語は主人公の少女が不思議な夢を見ているところから始まります。
少女が目を覚ますと、そこは見覚えのない街で見覚えのない人々に囲まれていました。そして少女自身、自分の名前や過去のことを何一つとして覚えていなかったのです。しかしただ一つ、不思議な夢のことだけはうっすらと覚えていました。
レキと名乗る女性は少女から夢の話を聞き、少女に空を落ちる意味である『ラッカ(落下)』という名前を授けます。“灰羽”は皆、夢で見た情景を元に名前を付けるのだと彼女は言いました。
そして、グリの街で暮らす“灰羽”たちの生活をつづっていく物語です。
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子供たち3人で暮らす高倉家。双子の兄の冠葉と弟の晶馬、体が弱く入院がちな妹の陽毬。ある日、3人で水族館へ出かけるが、その中で陽毬は倒れてしまい、死んでしまいます。そして水族館で買ったペンギンの帽子をかぶった陽毬が起き上がり、「陽毬を生かしたければ、ピングドラムを手に入れるのだ」と兄弟に宣言し、3人の物語が幕を開けます…。
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このふたつ、伝えたいことのひとつに、共通して、他者から認められること、があるのかなって思ってます。
灰羽連盟でのラッカの台詞「私、いつもひとりぼっちで、自分がいなくても誰も悲しんだりしないと思ってた、だから消えてしまいたいって思った。でもあなたはそばにいてくれた。鳥になって、一人じゃなかったんだって、伝えようとしてくれたんだね。」
自分の罪を自分で許すことはできません。だから誰かに許してもらうことでラッカも自分を許すことができました。
自分を否定する者を肯定できるのもまた他の誰か、誰かに肯定されて、自分を肯定できるようになります。
そこには絶対に他者がいて、他者との関わりでわたしたちは存在を認められていくもの。
輪るピングドラムでも、言いたいことはおんなじで。
ピングドラムとは、愛も罰も含めて互いの生を取り交わす行為そのものであり、愛も罰も内包する『運命の果実』を一緒に食べる行為。きっと何者にもなれない者達が、他者にとっての何者かになることによって、自らの生に意味を見出せます。ピングドラムを手に入れることで、真に生きることができるようになるんだと思います。
互いのことを知らない間柄では、それぞれの存在は「何者でもない」。しかし、それが知己になることで「運命」に変化が生じるかもしれない。
お互いの「こころ」も共有することが出来るようになれば、例えば苦悩から開放されることもあるかもしれない。
人って話せばそれだけで負担が軽くなるとも言うしね。
さて、今回はここまでです。
今年もわたしに関わってくれたみなさん、お世話になりました★
来年も、よろしくお願い致します。
はるな